BaseMe内定者インタビュー|大手コンサルよりもベンチャーへ——「心豊かな社会」を目指して納得のいく就活ができた

厳選企業が一人ひとりの経歴や価値観を尊重し、あなたに向けてオファーメッセージをお届けするBaseMe。

  • 就活当初は「とりあえず成長できる環境に」と考え、コンサルを志望していた郭さん。しかし、BaseMeを通じてSchoo(以下、スクー)と出会い、経験や対話を重ねる中で、自身の内面にあった「心豊かな社会を実現する」というビジョンの存在を認識し、それをもとに自分に合ったキャリアを選択していきました。

どのようにして価値観やキャリアの軸を形成し、納得のいく就活を実現できたのか。BaseMeがキャリア選択の「始まりの場」となり、郭さんの道がどのように拓かれていったのかを、スクーの採用担当者である岩崎さんも交え、学生・企業双方の視点から詳しくお話を伺いました。
(本記事では、登場する人物の氏名は敬称を省略しています。)

郭 琳佳(かく りんか)さん

広島大学 総合科学部を昨年卒業し、現在は1年間のギャップイヤー中。大学では物理学とサステナブルビジネスを学び、環境問題に対する深い関心を持つ。ギャップイヤー中には、自分の興味関心から、BaseMeを通じて出会ったサステナブルファッションを手がけるベンチャー企業で長期インターンを経験。

岩崎 望(いわさき のぞみ)さん

ブライダル大手会社にて営業/新卒採用を経験後、2023年5月に株式会社Schooへ中途入社。

新卒採用戦略立案・年間300名以上の学生との面接/面談・新卒社員の育成等を担当。

目次

―インタビューのお時間いただきありがとうございます!まずはお二人が出会われる前の、郭さんの就活の流れと当時の就活の軸について教えていただけますか?

郭:大学4年の夏までは就活をしていなくて、当時は大学院に進むか就職するかで迷っていました。ただ、就職するにしても何をやりたいかわからず、院で学びたいこともはっきりしていませんでした。それなら教育の場でインプットを続けるよりも、社会に出てアウトプットする経験を積むほうが成長につながると思い、卒業後ギャップイヤーをとることに決めました。

就活を始めたのは遅く、大学4年の2月でした。当時は、「社会課題解決×グローバル×自己成長」を軸に企業を探していました。また、業界についてはコンサルや外資系企業も見ていました。

そんな中で、3月にスクーからスカウトをもらいました。ソーシャルビジネスに取り組みたいという自分の関心と合致するスクーに興味を持ったのがきっかけで、カジュアル面談を受けることに決めました。

―続いて、岩崎さんが郭さんをスカウトした経緯について教えてください。

岩崎:郭さんにスカウトを送って最初に面談したのは去年の3月ですね。郭さんのBaseMeのプロフィールを拝見したとき、何を考えているのかが非常にわかりやすかったです。郭さんのビジョンや強みが、スクーが求める人材像とマッチしていると感じました。

社会課題への関心が強いこともそうですし、あとは論理的思考力を持って物事を考えられる点が際立っていて、そういった資質はスクーでも活かせると考えました。

(郭さんのBaseMeプロフィールより一部抜粋)

カジュアル面談では、郭さんが大学で学んでいることや、具体的にどのような社会課題を解決したいと考えているのかをお聞きしました。また、スクーが取り組んでいる課題や、他の類似サービスとの違いについてもお話ししました。特に、郭さんの興味関心の分野である社会人教育に関するテーマについて深く話し合いました。

―次に、カジュアル面談後の郭さんの気持ちについて教えてください。

郭:スクーは、実践を通じてトライアンドエラーができる環境だと感じました。コンサルや大企業では若手のうちは方法論を学ぶことが中心ですが、スクーでは自分でやり方を見つけ、試行錯誤しながら新しい方法を発明していくことが求められます。その点にベンチャーならではの魅力を感じました。また、他人のやり方をただ真似するのではなく、「なぜそれが良いのか」を徹底的に考える文化にも共感しました。

とはいえ、当時は他にも選考を受けている企業があり、それらに取り組んだ上で改めて自分の選択肢について考えるため、一度慎重に検討することにしました。

―郭さんはその後、コンサルの内定を獲得されましたが、当時はコンサル業界への就職を考えていたと伺っています。その選択に至った理由を教えていただけますか?

郭:当時はやりたいことが明確ではなく、まずは多様な経験を積める環境に身を置くことが重要だと考えていました。その中でもコンサルは、厳しい環境の中で自己成長を実現できる点が魅力的であり、成長しながら自分のやりたいことを見つけていけるのではないかと思っていました。また、単純にコンサル業界がどのような世界なのかという好奇心も強く、一度その環境に飛び込んでみたいという気持ちもありました。

コンサルの内定は6月にいただきました。その後は、BaseMeを通じて出会ったサステナブルファッションを手がけるベンチャーでインターンを始め、今でも続けています。

―その後、もう一度スクーさんと接点を持たれることになりますが、インターンの経験を通してどのような心境の変化があったのでしょうか?

郭:コンサルからベンチャーに切り替えたのは、事業を自分でつくることの面白さを実感したからです。実際にお客さんの声を聞き、それをサービスの設計や改善に反映し、リリースするというサイクルが非常に面白いと思いました。

岩崎:その後、年末に郭さんから連絡をいただきました。「気持ちの変化があったので、もう一度お話ししたい」と言ってくれて、本当に嬉しかったですね。

郭:カジュアル面談後も岩崎さんは私に寄り添ってくれました。直接やりとりがない期間でも、定期的に「その後どうですか?」と連絡をくださっていて、ずっと気にかけてくれていたのが印象的でした。他の企業の、例えばコンサルの人事の方々は、論理的でドライな印象でした。一方で、岩崎さんからはスクーへの愛情や社会課題解決に対する熱意が強く伝わってきました。

―インターン先の企業、スクー、コンサルといった3つの選択肢がある中で、最終的にスクーを選んだ決め手は何だったのでしょうか?

郭:スクーを選んだ決め手は、もともと興味があった教育と社会課題解決の2つの分野が一致したことです。仕事を通じた自己成長だけでなく、社会課題への気づきを提供できる環境に魅力を感じました。さらに、自分が最も関心を持っているのは、人々の内面に関わることだと気づきました。そのうえで、もともと興味があったオンラインコンテンツを活用しながら、多様な手法で教育についてトライアンドエラーを重ねられる環境があるスクーを選ぶことに決めました。

―その考えに至るまでには、自分自身を深く理解するプロセスが必要だったかと思います。どのようにして自分の思考を整理しましたか?

郭:私の思考を整理する過程は、大きく3つの段階があります。

まず、1つ目は、インターンを始める前の、スクーのコンテンツ責任者、半田さんとの会話です。「最先端で課題に向き合うベンチャーの環境に身を置けば、今後中国でも海外でも社会課題解決に向けた戦闘力が高まる」というアドバイスをいただき、インターン期間中もその言葉が常に心に残っていました。

2つ目は、インターン先での1on1です。半年間、自分の強みややりたいことを一緒に整理する時間を作ってくれたことで、自分の価値観をより明確にできました。

3つ目は、岩崎さんへの連絡です。インターン先の上司から「迷うことは大事だが、決めた道を正解にしていく力がもっと大事」と学びました。その言葉が背中を押してくれて、12月頃に岩崎さんへ改めて連絡を取りました。

岩崎:郭さんにとって、インターンの経験は自分が何を求めているのかを深く理解する大切なプロセスだったと思います。その後お会いした際、最初の面談のときとは表情が違い、自分自身を理解し自信を持っている様子が伝わってきました。

―12月にスクーさんのもとへ戻った際、まず郭さんと岩崎さんでどのような話をされたのでしょうか?

岩崎:スクーの当時の状況や、半年前からの変化についてお話ししました。そのうえで、郭さんのこの半年間の思考プロセスを伺いながら、スクーとの合致点を確認しました。最終的に、郭さん自身が「スクーなら自分の価値観やビジョンを実現できる」と感じてくださり、代表の森とも面談をしてもらいました。森も、郭さんの思考プロセスを直接聞きたいと考えていました。

―森さんとの面談では、どのようなお話をされたのでしょうか?

郭:最終面接では、私がたくさん話しました(笑)

まず、自分のビジョンについて話しました。それは「心豊かな社会を実現する」ということ。以前、コンサルやファッション業界のインターンを受ける際には、それぞれのビジネスモデルの実現といった違うビジョンを掲げていましたが、当時は自分の中で何を一番大切にしたいのかが明確ではなく、企業に合わせたビジョンを語っていました。しかし、自分の過去20年間を振り返ったとき、私はずっと「心の余裕」を大事にしていたことに気づきました。ただ物質的に豊かであるだけでなく、精神的な充実がある社会を作りたい。そうした想いが、自分の本当のビジョンであると森さんに伝えました。

次に、自分がやりたいことについて、2つの軸に分けて説明しました。

1つ目は、人々の自己成長をサポートすることです。インターン先の上司との1on1では、仕事がどのように私のビジョンにつながるのか、また仕事以外の幸せにも結びつくのかについて考えさせられました。日々の業務に追われる中で、こうした振り返りの時間を持つことは貴重で、上司のような存在がいなければ、私は多くの気づきを得られなかったと思います。この経験から、将来的には、誰かの振り返りをサポートできるような仕事をしたいと考えるようになりました。

2つ目は、社会問題を考えやすい、取り組みやすい仕組みを作りたいということです。普段の忙しい日々で、改めて社会問題について勉強しよう、行動しようというモチベーションを保つのは難しいと感じます。そのため、無理に意識させるのではなく、自然と気づき、行動につながるような仕組みを作りたいと考えました。社会問題は目に見えないところで進行しており、放置すれば、今の豊かな生活も危うくなるかもしれません。そのため、社会の「光」と「闇」が分断されすぎないように、どうすれば人々に社会課題の存在を意識してもらえるのか、試行錯誤していきたいという考えを、森さんにつたえました。

―就活という枠を超えて、今後何十年と続く人生全体のビジョンを意識するようになったきっかけは何だったのでしょうか?

 郭:スクーと自分の本音の価値観がマッチしていたことが大きかったです。大手企業を目指す就活では、自分の本音を伝えても内定が取れないかもしれないという不安があり、企業の理念やビジョンに自分の考えを寄せてしまうことがありました。

そんな中で、スクーには本当のビジョンを話すことができました。「卒業を無くしたい」というスクーのミッションはさまざまな解釈ができるものですが、私にとっては「心豊かな社会の実現」というビジョンに結びつきやすく、自分の価値観と自然に重なったと感じました。

岩崎:2つのビジョンをつなげて考えられること、そして表面的な部分で思考を止めずに深く掘り下げていけるところが、郭さんの大きな強みですね。

(スクーさんHPから一部抜粋)

―企業のミッションやビジョンを深く理解するのは簡単ではないと思いますが、スクーさんのそれをどのようなプロセスで解釈していきましたか?

郭:他の就活生の視点を参考にすることで、企業のミッションやビジョンの多面的な解釈に気づくことができました。例えば、自分は当初「ソニーを受ける人はソニーに興味がある」「外資系を受ける人はお金に関心がある」といった見方をしていました。しかし、ユニクロを受けた人の中にはインフラに興味がある人が意外と多いことを知り、ファッション業界だからといって全員がファッションに興味があるわけではなく、エンジニアや店舗運営、物流など、さまざまな側面から企業を見ていることに気づきました。この経験を通じて、1つの企業でも職種や個人の視点によって見え方が異なることを学び、「自分のやりたいこと」に縛られず、広い視野でミッションや職種を解釈することが大切だと感じるようになりました。

―さまざまな選択肢がある中、ベンチャー企業に進むことは勇気がいる選択だと思います。意思決定をする上で、不安に感じたことはありますか?

郭:以前は、外資などの厳しい環境に身を置かないと、必要な学びを得られないのではないか、高い目標を持たなければ成長できないのではないかという不安がありました。しかし、インターンなどの経験を通じて、ベンチャーでは外資とは異なる形での成長機会があり、また、周囲に優秀な人がいるだけではなく、自分自身を振り返りながら成長することが重要だと実感しました。その結果、スクーでも自己成長できると確信し、不安がなくなりました。

岩崎:リアルな経験を通して学ぶことは大切ですよね。特に、定期的に自分を振り返る時間を持つことが重要だと感じます。忙しくなって気づいたら半年が経っていた…という状況ではなく、内省とPDCAを繰り返しながら、時間の質を高め、自分の成長を実感できる環境が理想的だと思います。

―郭さんの場合、BaseMeでの出会いがきっかけとなり、その後の時間が非常に重要だったと感じます。このようなプロセスは、BaseMeに登録している学生だからこそ、思考力や本質を深く考える特徴があるのでしょうか? それとも、経験を重ねることで自然に生まれるものなのでしょうか?

岩崎:BaseMeの学生には、Whyを深く考えられる人が多いと感じています。一般的に、「自分は何がしたいか」「何に興味があるか」というHowの部分から就活を始める学生が多い中で、BaseMeの学生は、自分の人生を振り返り、学んだことや価値観の形成プロセスを言語化し、Whyの部分まで突き詰めて考えられている印象を受けます。そうでなければ、あのプロフィールのボリュームは埋められないと思います。実際に郭さんも、地元が千葉でありながら広島の大学を選んだ理由や、それぞれの選択に対する明確な背景があると聞きました。郭さんのように、自分の本質を理解したうえで必要なものを取捨選択できる力を持っている学生がBaseMeには多くいると思います。

―プロフィールを読むとき、どのような点に注目し、何を意識していますか?

岩崎:プロフィールは少なくとも3回は読み通します。最初は全体をざっと読んでキーワードに注目しながら見ていきます。その後は、インターンなどの経験の数よりも、「どれだけ価値観が丁寧に書かれているか」「自分の言葉で表現されているか」「経験を通してどのような思考が形成されているのか」を重視しています。また、どのテーマに特に興味関心を持っているのかについても参考にしています。

BaseMe経由のスカウトを受けた学生さんは、企業の情報をしっかり確認したうえで一度は絶対話を聞いてみようと考える人が多い印象です。BaseMeは、プラットフォームとしても非常に信頼されていると感じます。

―郭さんはどのようにBaseMeを知り、活用されていましたか?

郭:就活を始めた当初は、プロフィールを十分に書けていませんでしたが、何社か選考を受けるうちに、自分の履歴書やモチベーションを振り返るためにBaseMeを活用するようになりました。また、新たに関心を持ったSDGs関連のテーマなどがあれば、その都度プロフィールに追記していました。

―郭さんと岩崎さんのマッチングは、さまざまな要素が重なった結果だと思いますが、振り返ってみて、一番重要だったと感じる場面はどの瞬間だったでしょうか?

郭:振り返って最も印象的だったのは、スクーの社員の皆さんが多様な意見を受け入れてくれる傾聴力を持っていたことです。私は当初、教育オンラインコンテンツにしか目が向いていませんでしたが、スクーの社員の方々と話す中で、さまざまな視点からの意見を聞き、自分の考えを深めることができました。経験の浅い自分の意見もオープンマインドで受け止め、可能性を広げてくれる環境が魅力的でしたし、実践や対話を重視するスクーの文化が自分に合っていると感じました。

岩崎:私にとって大きかったのは、BaseMeを通じて郭さんと出会えたこと、そして「なぜ郭さんがスクーに合うのか」という軸を選考過程で一貫して持ち続けられたことです。たくさんの社員とお会いいただく中で、どの社員もその軸をベースに、郭さんの良さを伝え続けました。私自身も採用担当として初めて、「なぜ郭さんに入社してほしいのか」というスライドを作成し、お渡ししました。一括採用という形ではなく、個人個人に強みや素敵な部分を恐れずに言えたことが良かったと思います。また、大企業を真似するのではなく、スクーだからこそ伝えられるメッセージを貫いたことが大きかったと感じています。

郭:スライドを送ってもらえたときは、自己肯定感が爆上がりしました(笑)。

–じっくり対話を重ねながら、自分に合う企業と出会うならBaseMe

自身の価値観を大切にしながら、様々な経験を通じて納得のいくキャリア選択をした郭さん。そして、その過程で郭さんに寄り添い続け、一人の就活生としてではなく、一人の人として対話を重ねた岩崎さん。互いに対話を重ねながら築かれたご縁が、今回の素晴らしいマッチングにつながったのだと感じます。インタビューのお時間いただきありがとうございました!

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