【26卒・27卒必見】秋採用とは?スケジュールは?内定までのプロセスと特徴を徹底解説

新卒秋採用とは?

新卒秋採用とは、新卒採用のメインとなる春・夏採用がひと段落した8月末〜11月頃にかけて実施される採用活動のことです。実施時期は年度や企業によって異なるため、最新の情報を確認することが重要です。

秋採用とは何か

秋採用とは、大学4年生もしくは大学院2年生の夏休み以降に実施される採用活動を指します。「秋卒業」や「秋入社」との関連性は薄く、採用の実施時期が秋頃であることからこの名称が付けられています。

他採用との違い

新卒採用では様々な採用方式がとられており、秋採用とその他の採用の方式の違いに困惑する学生も多いのではないでしょうか。

春・夏採用との違い

春・夏採用は、新卒採用活動が最も活発化する時期の採用方式を指します。大学3年生もしくは大学院1年生の3月から、大学4年生もしくは大学院2年生の8月頃までに実施されます。この期間に企業は説明会や面接をおこない、内定者を確保します。

一方で、秋採用は春・夏採用後の8月末〜11月頃にかけて実施される採用活動です。新卒採用活動のピークを超えているため、企業の募集枠が少なく、選考期間が比較的短くなるのが特徴です。

通年採用との相違点

通年採用は年間を通じておこなわれる採用活動を指します。時期を限定せず、必要に応じて採用活動を実施するのが特徴です。

冬採用がある場合も

秋採用の後には、冬採用と呼ばれる採用活動が存在する場合があります。冬採用は秋採用終了後の12月頃から入社直前の3月までおこなわれます。企業数や採用枠はさらに減少し、内定までの選考期間がより短い場合が多いです。

大手・ベンチャーが秋採用を実施する理由

内定者が採用枠数に達しなかった場合

秋採用は、春・夏採用で想定人数の内定者を確保できなかった企業が実施することが多いです。特に大手企業やグループ会社では大量採用が必要であり、秋口までに目標人数に達しない場合があります。

一方、ベンチャー企業や中小企業、地方企業は大手企業との競争が激しいため、効率的なアプローチを求めて秋採用を重視することもあります。

内定辞退が出た場合

春・夏採用で目標内定数を確保していても、内定辞退が発生し、再度採用活動をおこなう企業があります。就職活動者が複数企業で就職活動をおこなうことは一般的なため、内定辞退は珍しくありません。

通年採用をしている場合

通年採用をしている企業では、採用活動の時期が秋採用と重なることがあります。

新卒秋採用のスケジュール

新卒秋採用は、大学4年生もしくは大学院2年生の夏休み明け頃から開始されます。終了時期は企業によって異なり、採用予定人数を確保できた企業から順次終了します。一部の企業では12月以降の冬採用まで継続する場合もあります。

秋採用している代表的な企業

近年、新卒秋採用を実施した企業を一覧化しました。秋採用をおこなうかどうかは年度によって異なるので、ご自身で最新情報をチェックするようにしてください。

大手有名企業

ソニーグループ株式会社https://www.sony.com/ja/SonyInfo/Jobs/newgrads/
トヨタ自動車株式会社https://global.toyota/jp/careers/
楽天グループ株式会社https://corp.rakuten.co.jp/careers/graduates/
ソフトバンク株式会社https://recruit.softbank.jp/graduate/
株式会社サイバーエージェントhttps://www.cyberagent.co.jp/recruit/
ネスレ日本株式会社https://www.nestle.co.jp/jobs/recruit
東京海上日動火災保険株式会社https://www.tokiomarine-nichido.co.jp/company/recruit/
株式会社日立製作所https://www.hitachi.co.jp/recruit/
ダイキン工業株式会社https://www.daikin.co.jp/recruit/

中小企業・ベンチャー企業

株式会社メルカリhttps://careers.mercari.com/new-graduates/
株式会社ディー・エヌ・エーhttps://dena.com/jp/recruit/
株式会社Schoohttps://corp.schoo.jp/careers/graduates
株式会社ボーダレス・ジャパンhttps://www.borderless-japan.com/recruit/
株式会社ユーグレナhttps://www.euglena.jp/recruit/
朝日建設株式会社https://www.asahikensetsu-recruit.jp/
株式会社エス・エム・エスhttps://www.bm-sms.co.jp/recruit/

秋採用で内定を勝ち取るための必勝法とは

夏までに進路が定まっていない学生にとって、新卒秋採用は貴重なチャンスです。選考期間や採用枠が限られている秋採用を効率よく戦い抜くためのポイントをまとめました。

秋採用をおこなう企業との出会い方

すべての企業が新卒秋採用をおこなっているわけではありません。そのため、秋採用を実施している企業を見つけることが第一歩となります。効率的に探す方法をお伝えします。

企業ホームページを利用する

興味のある企業の公式採用ページを直接確認してみましょう。一部の企業では、秋採用情報を求人サイトに掲載せず、公式サイトだけで告知する場合があります。

就活サイトを利用する

求人サイトや就職情報サイトは、多くの企業の求人情報を一括で閲覧できる便利なツールです。春・夏採用と同じく、これらのサイトで秋採用情報が公開されるケースが多いです。

スカウト型の就活サービスを利用する

スカウト型の就活サービスに登録しておくと、秋採用をおこなっている企業から直接スカウトを受けることが可能です。自ら企業を探す手間を省き、効率的に就職活動を進めることができます。

大学のキャリアセンターを利用する

大学のキャリアセンターでは、企業からの秋採用情報が直接提供されることがあります。特に大学とつながりの深い企業の情報が見つかりやすいでしょう。また、大学独自の説明会や採用イベントが開催される場合もあります。

エージェントサービスを利用する

就職エージェントに登録することで、自分の希望に合った秋採用の企業を紹介してもらえることがあります。一般の求人サイトに掲載されていない「非公開求人」を教えてもらえる場合もあります。

秋採用で内定を掴むための徹底準備法

自己分析を見直す

春・夏採用の際におこなった自己分析を再度見直しましょう。これまでの就職活動を通じて、自分の価値観や考え方に変化が生じているかもしれません。自己分析は一人でおこなうこともできますが、1on1面談やAIツールを活用することで効率的に進められます。

就活の志望動機を再確認する

秋採用はキャリアプランや適性を再考する良い機会です。これまでの就職活動を振り返り、志望動機を改めて見直しましょう。業界や企業の選択肢が変化している場合もあるため、新しい視点を加えた志望動機を準備することが重要です。

どんな学生が秋採用に挑戦する?

新卒秋採用は採用活動のピークを過ぎた時期におこなわれますが、多くの学生が挑戦します。特徴的なケースを以下にまとめました。

納得した内定先を求めている学生

春・夏採用で内定を得られなかった、あるいは納得のいく内定先を見つけられなかった学生が多く挑戦します。

夏採用までの内定を辞退した学生

夏採用までに内定を得たものの、改めてキャリアを考え直し、他の企業を志望し秋採用にチャレンジする学生も少なくありません。

海外留学に挑戦していた学生

留学から帰国後、就職活動を本格的に始めるために新卒秋採用になるケースです。海外での経験を活かして自身のキャリアを築こうとする学生が多いです。

体育会の活動をしていた学生

体育会の活動と就職活動の時期が重なるため、秋採用から本格的に活動を始める場合があります。

自身の活動に専念していた学生

資格試験や学生団体での活動、長期インターンに注力し、就職活動を遅らせた学生が秋採用に挑戦します。

公務員試験に挑戦していた学生

公務員試験の結果を踏まえ、一般企業への就職活動を開始するケースもあります。

公務員試験のみならず、公認会計士試験や司法試験などの資格取得に勤しんでいた学生も同様です。

秋採用のメリット&デメリット

秋採用のおすすめポイント

秋採用では、学生それぞれの経験や志望理由が企業選考で重視される傾向があるため、学生生活で培った自分の強みをアピールしやすい特徴があります。

また、春・夏採用と比較して選考期間が短いケースが多く、学業や他の活動との両立がしやすい点も魅力です。研究や課外活動に取り組みながら、効率的に就職活動を進めることが可能です。

秋採用の注意点

秋採用はすべての企業で実施されるわけではありません。そのため、特定の業界や企業を志望している場合、選択肢が限られる可能性があります。

また、秋採用が春や夏の採用と比べて「簡単」と考えられることもありますが、実際には募集されるポジションの数が少ない場合が多いです。特に大手企業では、秋採用が補充的な意味合いでおこなわれることが一般的なため、明確な志望理由が求められる厳しい選考になることがあります。

秋採用のまとめ

新卒秋採用は、新卒採用活動のピークと言われる春・夏採用に比べて規模が縮小されることが一般的ですが、決して「余りもの枠」ではありません。企業側は輝く学生に出会える機会として期待をしていることでしょう。

学生にとっては、秋採用は自分を見直し、再挑戦できる貴重なチャンスです。秋採用で効率よく内定を勝ち取っていくためには、自分の本当にやりたいことをじっくりと見つめなおすことが重要です。秋採用のメリットとデメリットをしっかりと理解し、正しい情報を集めて、採用活動に挑みましょう!